ザクロの栄養と健康効果

ザクロの基礎知識

ザクロは果物として食用する以外に庭木などの観賞用に栽培されるという用途もある点がユニークです。ザクロは「石榴・柘榴」とも書きますが、ザクロ科ザクロ属の落葉小高木、果実のことを指しています。


原産地は、諸説あり、トルコやイラン、北インドのヒマラヤ山地(西南アジア)エリア、南ヨーロッパ原産、カルタゴなど北アフリカ原産などいろいろ説があります。


栽培は世界各地で行われており、盛んなのはトルコ~中東にかけてです。日本での栽培範囲は東北地方の南部から沖縄までかなり広域になっています。


もともと日当たりが良い場所を好むザクロですが、若木に果実がつくまでには10年程度も要することがあるそうです。


ザクロの歴史は古く、新王国時代にエジプト、ギリシア時代にヨーロッパへ伝わったとされており、アジア圏へも、既に3世紀頃には伝来していたようです。


ザクロの葉は楕円形の対生で、なめらかでツヤもあります。花は初夏に鮮紅色の花が咲き、果実は花托が発達したものです。果実は球状で、秋に熟すと硬くて赤い外皮が裂けて、赤く透明な果肉(仮種皮)の粒がたくさん現れます。果肉一粒ずつに種子がはいっています。


ザクロには多くの品種、変種があるのですが、一般的なのは赤身ザクロで、その他には、白い水晶ザクロ、果肉が黒いザクロもあります。


アメリカではワンダフル、ルビーレッド、中国でも水晶石榴、剛石榴、大紅石榴などが栽培されています。


日本の店頭によく並ぶのはイラン産やカリフォルニア州産が多く、日本産の果実より輸入品の方が大きいようです。